群馬県甘楽郡下仁田町入山地区を発祥とする、貴重な伝統野菜のきゅうり。江戸時代から入山地区の農家でひっそりと栽培されてきた在来種で、現在も生産者がごく限られている、絶滅の危機にある野菜のひとつです。
姿形は一般的な白いぼきゅうりよりも太く短いずんぐり型で、長さ15〜20cm、太さ4〜5cmほど。表皮はやや厚めで、肉質がしっかりしているのが特徴です。「形が悪い」とされ流通には不向きとされる一方、味の濃さと独特の風味は他のきゅうりにないものとされます。
栽培は5月植え付け、7〜9月収穫。標高が高い入山地区の冷涼な気候と山あいの清涼な水が栽培に適しているとされ、その風土が独特の風味を生み出します。
食べ方は、味の濃さを活かして浅漬け・ぬか漬け・酢の物・サラダなどシンプルな調理がおすすめ。下仁田町の直売所や道の駅しもにたで夏季のみ少量販売されることがあります。下仁田町の食文化保護活動の一環として、地元農家と研究機関による栽培技術の伝承も進められています。