群馬県沼田市利根町を中心に栽培されてきた伝統的なみょうが。「陣田」は栽培地の地名に由来します。一般的なみょうがより大ぶりで、香りが強く、しっかりとした歯ごたえが特徴の在来種です。
沼田市は標高400〜800mの山間地で、夏でも涼しい気候。この冷涼な環境がみょうがの清涼感ある香りを引き出すといわれています。栽培は林地の半日陰を利用した自然栽培が中心で、化学肥料に頼らずに育てる伝統的な栽培方法が守られてきました。
収穫期は6月下旬から9月にかけて。早朝に咲く前のつぼみを丁寧に手摘みします。表皮は赤紫色が濃く、断面は淡いピンクで、見た目にも美しい。
食べ方の定番は、薬味(そうめん・冷奴・刺身)・甘酢漬け・天ぷら・味噌汁。特に「みょうがの甘酢漬け」は群馬の家庭の保存食として親しまれており、初夏の食卓に欠かせない存在です。沼田市内の道の駅や直売所で夏季のみ販売される、地域の宝といえる伝統野菜です。