群馬県前橋市宮内町を発祥とする、群馬の伝統野菜。地元では「みやうちな」と呼ばれ親しまれてきました。アブラナ科のとう菜で、早春に伸びる花茎の蕾を食用とします。同じ前橋市の伝統野菜「田口菜」とともに、前橋を代表する春の野菜として知られています。
明治から大正期にかけて、宮内町の農家で在来種として育成・選抜されてきたとされます。葉の色は田口菜よりやや明るく、茎が柔らかく食べやすいのが特徴。苦みが穏やかで、アブラナ科の野菜が苦手な人でも食べやすいといわれています。
栽培は秋に種をまき、冬を越して翌春に収穫。最盛期は3月中旬から4月中旬の約1ヶ月のみと非常に短く、生産農家も少ないため、市場ではほとんど見かけることがない希少な野菜です。
定番の食べ方は、お浸し・卵とじ・からし和え・ベーコンとの炒め物。柔らかい食感を活かすため、加熱時間は短めにするのがコツとされています。前橋市宮内町周辺の家庭料理として代々受け継がれており、近年は道の駅まえばし赤城などで春先のみ販売されています。前橋の春を告げる、地元愛溢れる伝統野菜です。