群馬県の梅は箕郷町(現高崎市)・榛名町(現高崎市)・安中市・高崎市倉渕町などで栽培されており、特に高崎市榛名地区から箕郷地区にかけては関東有数の梅の産地として知られています。県内には「榛名梅林」「箕郷梅林」「秋間梅林」など、関東三大梅林と称される群馬三大梅林があり、3月上旬から中旬にかけて約10万本以上の梅が一斉に咲き誇る景観は圧巻です。
群馬の梅栽培の歴史は古く、明治後期から本格化したとされます。山間部の傾斜地を有効活用できる作物として、養蚕の衰退と並行して梅園が広がりました。現在は「白加賀」「南高」「織姫」などの品種が中心で、青梅・梅干し用・梅酒用と用途別に栽培されています。
収穫期は5月下旬から7月上旬。この時期、県内のスーパーや道の駅には地元産の青梅が大量に並び、家庭での梅仕事(梅干し・梅シロップ・梅酒づくり)が初夏の風物詩となっています。特に「梅シロップ」「カリカリ梅」などは群馬の家庭に伝わる定番の保存食です。
近年は梅を使った加工品の開発も盛んで、梅ジャム・梅ワイン・梅菓子など、6次産業化の取り組みが各地で進められています。