群馬県前橋市国分地区を発祥とする伝統野菜。一般的な五寸にんじんよりも細長く(30〜40cm以上)、赤みが深く、香りが豊かなのが特徴です。明治期から国分地区を中心に栽培されてきた在来種で、群馬の伝統野菜として地域の食卓に親しまれてきました。
東洋系にんじんの系統で、現在主流となっている西洋系のオレンジ色のにんじんとは異なり、赤に近い濃い橙色をしています。生食でも美味しい甘みがあり、香りも強いため、サラダ・スティック・きんぴら・煮物などで存在感を発揮します。
栽培は7月種まき、11月〜2月の冬期に収穫。冷たい霜にあたることで甘みが増すといわれています。一般的にんじんと比べて栽培期間が長く、土の深い場所を必要とするため大量生産には向かず、現在は国分地区周辺の限られた農家のみが伝統を守りながら栽培を続けています。
定番の食べ方は、にんじんの香りを活かしたきんぴらや、にんじんしりしり、生のスティックサラダ。前橋市内の道の駅まえばし赤城や直売所で、秋から冬にかけて販売されます。「赤いも」「下仁田ねぎ」などとともに、群馬の伝統野菜文化を伝える貴重な存在です。