群馬県の両毛地域(太田市・桐生市・館林市)と栃木県南部にまたがって古くから栽培されてきた、伝統的な「とう菜」(アブラナ科の花茎を食用とする野菜)。早春に伸びる花茎を「かいて(折って)」食べることから「かき菜」と呼ばれるようになりました。
かき菜の歴史は江戸時代後期から明治初期に遡るとされ、栃木県佐野市・足利市の周辺で在来種として育てられていたものが群馬の両毛地域にも広まり、地域に根付いた野菜となりました。
2月下旬から4月にかけてが最盛期で、独特のほろ苦さと甘み、シャキッとした食感が特徴です。茎の根元から手で折り取ると、また脇芽が伸びてくるため、長く収穫できるのも魅力。一般的なアブラナ科のとう菜(菜花など)と比べると苦みがマイルドで、子どもにも食べやすいといわれています。
定番の食べ方は、お浸し・からし和え・卵とじ・炒め物・天ぷら。特に「かき菜のからし和え」は両毛地域の春の食卓には欠かせない一品で、地元の家庭料理として代々受け継がれています。近年は「両毛野菜」の代表として、太田市・桐生市の道の駅や直売所で求めることができます。