群馬県嬬恋村は浅間山と四阿山に囲まれた標高800〜1,400mの高原地帯。夏でも平均気温が20℃前後と冷涼で、この涼しさを活かした夏秋キャベツの一大産地として全国に知られています。出荷量は群馬県内のキャベツ生産の中核を担い、全国の夏秋キャベツの過半を占めるとも言われています。
嬬恋でキャベツ栽培が本格化したのは昭和30年代。それまで主に養蚕や葉たばこ栽培が中心だった地域に、冷涼な気候を活かせる新しい換金作物としてキャベツが導入されました。標高差を活用して時期をずらしながら畑を分けて栽培することで、7月から10月にかけて長期間にわたり新鮮なキャベツを出荷する仕組みが確立されています。
嬬恋キャベツの特徴は、シャキッとした歯切れと自然な甘み、葉が柔らかく生食に向いている点。一般的なキャベツが1玉1〜1.2kg前後なのに対して、嬬恋ものは1.5〜2kgと大きく成長します。特に「金系201号」などの品種が広く栽培されています。
収穫期の早朝、嬬恋パノラマラインから見下ろす一面のキャベツ畑は村の夏の風物詩。村内には「キャベツ畑展望台」も整備されており、観光資源としても親しまれています。サラダ・千切り・回鍋肉・お好み焼きなど、生でも加熱でも美味しい万能野菜です。